要点
- 計算方法:ノルウェーとスヴァールバル諸島の例外を含む UTM ゾーンと緯度帯。座標、縮尺係数、子午線収差は WGS84 上の Karney の式で計算し、PROJ との差は 1 mm 未満。
- ブラウザ内で動作します。クリックした場所、描いた図形、開いたファイルはアップロードされません。
- データとライブラリ:OpenFreeMap, MapLibre GL JS, EPSG Geodetic Parameter Dataset (via epsg.io and epsg-index), GeoNames (via all-the-cities)。
- 無料で使えます。登録もインストールも不要です。
ユニバーサル横メルカトル(UTM)図法は、南緯 80° から北緯 84° までの世界を経度 6° 幅の 60 のゾーンに分け、西経 180° から東へ番号を付けています。1 つのゾーンの中では、ほとんどひずみのない投影法の上で、位置を東向きと北向きのメートル単位で表します。そのため測量士、ドローン操縦者、GIS アナリスト、GPS 端末を持つハイカー、そして各国の地図作成機関が UTM を使っています。UTM を使うにはまずゾーンを知る必要があり、この地図はそのためのものです。すべてのゾーンが交互の色で 8° の緯度帯とともに描かれているので、ニューヨークは 18T、ロンドンは 30U、シドニーは 56H、デンバーは 13S であることがひと目でわかります。任意の場所をクリックするか、町を検索するか、「現在地を使用」を押すと、パネルにゾーン、半球、グリッドゾーン記号、QGIS や ArcGIS にそのまま貼り付けられるそのゾーンの WGS 84 / UTM の EPSG コード、中央子午線、経度と緯度の範囲、そして地点の UTM 座標が表示されます。その下には、同じゾーンに基づく座標系のうち、適用範囲にその地点が含まれるもの(ヨーロッパの ETRS89、北米の NAD83、南米の SIRGAS 2000、オーストラリアの GDA2020 など)が一覧表示され、それぞれ座標変換ツールにリンクしています。縮尺係数と子午線収差は、その場所でグリッドが地表とどれだけ違うかを示します。プロジェクト全体や国全体を 1 つのゾーンで地図化する場合などには、ゾーンを固定することもできます。
使い方
- 地図をクリックするか、町や都市を検索するか、座標を貼り付けるか、「現在地を使用」を押します。
- パネルで UTM ゾーン、緯度帯、EPSG コード、中央子午線、UTM 座標を確認し、必要なものをコピーします。
- プロジェクトで固定のゾーンを使う場合は、「座標に使う UTM ゾーン」でそのゾーンを選ぶと、そのゾーンでの座標、縮尺係数、子午線収差が得られます。
- 多数の地点を扱う場合は「リストのゾーンを調べる」を開き、1 行に 1 つの座標の組を貼り付けて CSV をダウンロードします。
精度はどのくらい?
ゾーンと緯度帯の求め方
ゾーン 1 は西経 180° から西経 174° まで、ゾーン 2 は西経 174° から西経 168° まで、というように続き、東経 174° より東がゾーン 60 です。ゾーン番号は、西経 180° から数えた 6° の区切りの整数部分に 1 を足したものです。緯度帯は南緯 80° から 8° ごとに C から X までの文字が付けられ、北緯 84° まで届くよう X だけは 12° に広げられています。I と O の文字は使いません。2 つの地域では意図的にこの規則が崩されています。ゾーン 32V はノルウェー南西部が 1 つのゾーンに収まるよう西へ東経 3° まで広げられ、スヴァールバル諸島周辺ではゾーン 31X、33X、35X、37X が広げられる一方、32X、34X、36X は存在しません。地図とパネルは、GPS 端末や MGRS と同じく、両方の例外を反映しています。
座標、縮尺係数、子午線収差
UTM 座標は、Karney(2011)が示した クリューゲル級数を使って WGS84 楕円体上で計算し、点の縮尺係数と子午線収差も同じ級数で求めています。ランダムな 600 地点で PROJ と比較したところ、ゾーン内では座標が 1 mm 未満、縮尺係数が 100億分の 1 未満、子午線収差が 10億分の 1 度の精度で一致しました。隣のゾーンに強制した場合も、中央子午線から約 9° までは級数の結果が PROJ と数センチ以内に収まります。
縮尺係数の意味
UTM は中央子午線を 0.9996 倍に縮めるため、そこでは地表の 1 km がグリッド上では 999.6 m になります。中央子午線の両側約 180 km で縮尺はちょうど 1 になり、赤道上のゾーンの端では約 1.0010、つまり 1 km あたり 1 m まで大きくなります。測量士はこの係数でグリッド上の距離を補正しますが、地図や GPS の作業ではこの差が問題になることはまれです。
知っておきたいこと
多くの国は全土で 1 つのゾーンを使う
国家グリッドでは、隣のゾーンにはみ出す地域も含めて、国全体に 1 つの UTM ゾーンを広げて使うことがよくあります。デンマークはゾーン 33 にあるボーンホルム島もゾーン 32 で地図化しており、ノルウェーの国の地図は本土全体にゾーン 33 を使っています。そのため、実際に使われるゾーンがこの地図に表示されるゾーンと異なることがあります。データが使っているゾーンでの座標を得るには、「座標に使う UTM ゾーン」を使ってください。
N と S は緯度帯ではない
「32N」は、北半球のゾーン 32(EPSG の名称 WGS 84 / UTM zone 32N のように)を指す場合と、赤道のすぐ北にある緯度帯 N のゾーン 32 を指す場合があります。パネルではゾーンには半球の形式(32N)を、グリッドゾーン記号には緯度帯の形式(32V)を使っているので、両者を取り違えることはありません。
極地付近に UTM はない
北緯 84° 以北と南緯 80° 以南では、UTM の代わりに極心平射図法の UPS グリッドが使われます。地図にはそこにゾーンが描かれず、その範囲をクリックするとゾーンを示す代わりにその旨が表示されます。
よくある質問
今いる場所の UTM ゾーンは?
「現在地を使用」を押してブラウザに位置情報の共有を許可するか、地図上でお住まいの地域をクリックします。パネルにゾーンと半球(ニューヨークなら 18N)、グリッドゾーン記号 18T、そして WGS 84 / UTM zone 18N の EPSG コード 32618 が表示されます。
経度から UTM ゾーンを求めるには?
経度に 180 を足して 6 で割り、小数点以下を切り捨てて 1 を足します。経度 −74.0 なら(106 / 6)= 17.7 なので、ゾーン 18 です。例外はゾーン 32 に入るノルウェー南西部と、スヴァールバル諸島周辺の海域と島々だけです。
UTM ゾーンの EPSG コードは?
WGS 84 では、北半球が 32600 にゾーン番号を足した値、南半球が 32700 にゾーン番号を足した値です。ゾーン 33N は EPSG:32633、ゾーン 56S は EPSG:32756 です。ヨーロッパの ETRS89 は 25828〜25838、北米の NAD83 は 26901〜26923 を使います。パネルにはその地点で使えるコードが一覧表示されます。
対象地域が 2 つのゾーンにまたがる場合、どちらの UTM ゾーンを使えばよいですか?
プロジェクト全体で 1 つのゾーンを使ってください。通常は地域の大部分をカバーするゾーンか、国の地図作成機関が使っているゾーンです。自分のゾーンから数度外れても UTM は十分に機能します。パネルに縮尺係数が表示されるので、ひずみがどれくらい大きくなるかを確認できます。
UTM ゾーンをダウンロードできますか?
選択したグリッドゾーンは GeoJSON または KML のポリゴンとしてダウンロードできます。地点のリストでは、CSV に各行のゾーン、半球、グリッドゾーン、EPSG コード、中央子午線、UTM 座標、縮尺係数、子午線収差が含まれます。
誤りや不足がありましたら、[email protected] までメールでお知らせください。修正いたします。